2005年の仕事始めは9泊10日の長崎から始まりました。
正月気分がまだ残る7日に長崎入り。
そしていきなり黒マント団・忍者が三日間。
子どもも大人もカイロを持って寒さの中の忍者修行です。
8日は長与商店街。
細長い市場が三軒並び、抜け道も多く、尾行にぴったりです。
午前中の下見から、その商店街の一角でボールで遊ぶ学生服姿の男子中学生が4人。
大人だけの尾行を横目でチラリ。
そして何と午後の本番、私達を尾行しながら(?)公園に現れ、気がついたら旗取りチャンバラに参加していました。
面白さで人と人とが繋がっていきます。
遠巻きに見ていたおじさんが
「何している?」
から
「そうか!いま、そのお姉ちゃん(尾行されている人)はあん店に入ったとよ。がんばれ!」
と応援してくれます。
小さなやりとりから、まちの空気がだんだんに暖かくなっていきました。
9日は西坂。
名前の通り、坂また坂。
小学校の校庭から、見上げれば坂の上の坂の上にあると聞く公園の途中にある箱を見つけ、一人一本巻き物を届け、公園にたどり着く修行です。
影忍に気づかれぬよう
「危ない!影がいる!」=片手を開いて「ストップ」
「よし!いまだ!進め!」=親指だけを出して「オッケー」
の二つのサインを決め、三々五々進んでいきます。
足を踏み外したら下までころころ転がってしまう坂を上ります。
1・2年生女の子チーム、しっかり手をつなぎ駐車場にある宝箱を見つけ巻き物を入れた。
「やったー!」
と、その瞬間、影忍が!
素早く車の陰に隠れ、息を潜めます。
すると、車の持ち主が現れ車が発車!
どうする!?
地面に、塀に変身してうずくまります。
そっと見上げると道の向こうに仲間の忍者たちの姿。
「危ない!」
のサイン。
進もうとすると、また影忍者が戻ってきて、出ては隠れて変身の攻防が。
時間にしたら5分くらいでしょうが、その3倍にも感じられました。
やっと駐車場を脱出し、仲間忍者に引き上げられるようにして坂を上り、公園に到着しました。
縦に一列、忍者たちが坂のあちこちに身を潜め、互いにサインを送りながら頂上を目指す。
その姿は坂のまちならではの光景でした。
そして一緒に作戦を立て、動き回る大人たちの存在があそびを一層面白くしました。
あわてて巻き物を入れ忘れてしまったり、迷子になってしまった大人忍者。
それを仲間として助けていく子どもたち。
いつもとは違う大人と子どもの関わりがありました。
まちあそびはいつも最後がどうなるのか?その道中も予想がつきません。
一番いいあそび方があるわけでもありません。
あそびのプログラムは私達アフタフ・バーバンが立てますが、そこに居合わせた子どもと大人がやりとりをして、知恵を出し合い、修行します。
プログラムという縦糸に、一人一人が見つけた面白さが横糸となり、織物を紡いでいきます。
だから一つとして同じ織物はありません。
まちを舞台にした、子どもと大人のあそび合い。
自分の住んでいるまちがある。
そこに人がいる。
関わることで、そのまちが、人が、かけがえの無いものになっていく《まちあそび》。
まちはやっぱり面白い、を実感した二日間でした。
(まだまだ長崎のまちあそびは現在続行中です)
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