NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2005年2月7日(月)

第55号『イメージを持ってモノを扱う』(山内たいら)

アフタフ・バーバンでは昨年秋から「幼児活動スタッフ勉強会」をしています。
僕やしみちゃんといった専任スタッフやアシストスタッフのメンバーも含め、自分が芯となって幼児親子の表現ワークショップのプログラム作り、そして実践を重ねて力をつけていこう!ということで、月に1回、集まってきました。
昨年は年齢ごとの発達やプログラムの立て方など、理論学習を中心にやってきて、1月からはいよいよ各自が実践することになりました。
一応それぞれにサブのメンバー(一人)とアドバイザー役のスタッフが入りますが、基本的には自分ひとりで責任もってやりきることが目的。
先週の金曜日が僕の実践の日でした。

プログラムも当初考えていた案から二転三転して、よりシンプルにし・・・、でもでもそんなことよりも僕としては最初の10分、子どもたちが僕の姿を見て怖がらずに一緒にあそべるか?その場にいることへの安心感を作り出せるか?このことで頭がいっぱいでした。
今もつきに1回、千葉さんと一緒に幼児親子の場には行っているんですが、僕の顔を見たとたんに泣き出す子、眼が合った瞬間にお母さんの背中に隠れる子など、背の高い、そして得体の知れない顔つき(?)の男である僕は、1〜2歳の子たちにとってかなり刺激的な存在のようなのです・・・。
何回も会っている子でもなかなか馴染めないのに、初めて出会う子たちばかりの集団で、果たして大丈夫なのか?
前日、車を運転しながら「おはようございます!今日はみんなと一緒にあそぼうと思ってやってきました。・・・」と何度となくシミュレーションを重ねても、不安は消えることなく重〜くのしかかっていました。

でも僕にとってプラスの要素だったことは、実践させていただくところが自分が子どものころからひたすらあそびに行っていた地元の児童館だったこと。
今でもつきに1回、小学生対象の取り組みで行かせてもらっているので職員の方とも顔なじみ。
空間的にはもっと馴染みの場所。
僕の汗と涙が染み付いたこの場所でやれるということは、かなりビビリまくっていた僕にちょっぴり勇気をもらえました。

さて・・・実践を終えて。
予想していたよりも3歳児が多く、僕を怖がって泣き出す子は幸いにも一人も出ずに僕の実践の時間は終わりました。
サブとして一緒にあそんだNさんと、アドバイザーとして来ていたSさんとお昼ご飯を食べながら反省会。
今回とても感じたのは、モノの扱い方の難しさでした。
この日はトイレットペーパーを使っての「冬の運動会」というのがテーマ。
トイレットペーパーを転がしての「小玉ころがし」から始まり、子どもたちの様子で競技種目を提示していこう、と目論んでいた僕。
しかし、終わってみれば単なるトイレットペーパー遊びになってしまいました。
イメージ遊びが成立するときと、単なる素材遊びで終わってしまうときの何が違うのか?
それはやはり「モノ」の扱い方が大きな要素です。
トイレットペーパーをどこに置いておくのか?
どうやって子どもたちに渡していくのか?
どういう言葉掛けでみんなに伝えていくのか?
そういう一つ一つの積み重ねが、少しずつその場のイメージの世界を構築していく。
最初の10分のことばかりに恐れをなしていた僕は、この部分への自分の中でのイメージをぼんやりとしか作らずに本番に臨んでしまったのです。
その時点で、この日のイメージあそびが上手くいくはずがない。

終わってからもっとあ〜しておけばよかった・・・ということが山のように出てきて、「もう1回やらせてくれ〜!」と感じてもときすでに遅し。
イメージ遊びの難しさと、奥深さとを感じ、でも子どもたちのあそぶエネルギーに助けてもらった。
そんな1時間弱の時間でした。

地元の児童館ならではのサプライズも・・・。
この日の参加者のお母さんの中に、僕と幼稚園で一緒のクラスだった方、そして小学校で同級生だった方に出会いました。
お互いに名前を伝え合ってから「あ〜!」と、思いがけない再会に驚き、喜び合いました。

悔しい思いを抱えながらも、自分がやっていることへの嬉しさも感じ、幼児の活動だけじゃなく、すべてにおいて丁寧に取り組んでいかなくては、と自分に言い聞かせた、そんな一日。
忘れられない1日になりそうです。

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