東京・豊島区の主催で「乳幼児家庭教育学級」という事業があります。バーバンは、依頼を受け、この事業の講師を務めていて、2つある学級のうちの1つの学級を自分が担当させてもらっています。
この事業は、幼稚園や保育園に入園する前の、乳幼児親子を対象にしたもので、参加者は親子23組です。おおよそのスケジュールは、週1回ペースで、全5回の学級です。5回のうち、「親子で参加」が1回、「お父さんも一緒に親子で参加」が1回、「お母さんだけの参加」が3回あります。
この学級のねらい・テーマは、細かく挙げれば、たくさんありますが、1番のベースに“つながり”があります。それは、特に小さな子を持つ親、お父さんやお母さんに向けてのメッセージです。今。世の中は、核家族化・少子化に伴い、人間関係が希薄になってきています。
今回の参加者である小さな子を持つお母さんやお父さんもそうです。まして、東京の都心部などの都会であれば、隣に誰が住んでいるのか分からないような状況があったりします。そんな状況の中で、子育てしなければなりません。自分達の家庭を取り巻く地域の温かい眼差しの得にくい状況の中で、頑張らなければなりません。幼稚園や保育園に通い始めれば、その中で親同士の関係も出来てきますが、就学就学前の親子にとって、出会いの場は、なかなかありません。
そこで、この学級では、そんなお母さんやお父さんが出会い、つながっていけるようなものにしようよいうことになりました。だから、内容としても、「親だけで参加」の回数が最も多いのです。そして、お父さんやお母さんが出会い、つながっていくために、やはり、「あそびの中でかかわる」という視点で、内容を考えました。あそびを通して関わる、一人一人が活き活きして、あそび合う中でつながりが生まれてくるという事を核にプログラムをつくりました。
そのプログラムをつくりながら、『なぜ、人はあそびを通して関わるとつながるのだろうか?』ふと、そんな事を考えてみました。
自分自身の事を考えてみると、今でも連絡をとったり、親しくしているつながりのある友人は、確かに子どもの頃から今までの人生の
どこかで、濃密に遊んだ事のある人達です。何年経って会っても、あの時遊んでいた頃の笑い合う仲間関係・つながりは変わりません。
なぜだろうと考えてみると、それはその関係には、共に分かち合った思いがあるからだろうと思いました。昔、あそんだ時の、あの時の、おもしろさ・楽しさ・スリル・ドキドキ・ワクワク……そんな共に分かち合った思いが関係をつなげているのです。友達と会えば、昔の遊んだ時の思い出話に花が咲きます。思い出話、まさに、分かち合った思いが出てくるのです。とっても、安心できて、くつろげる楽しくておもしろい素敵な時間です。
あそびの中で、人が活き活きと関わった時、そこには、共に分かち合う思いが生まれ、その思いが、接着剤のように、人と人をつなぎとめるのだと思います。
「親だけの参加」の時には、子どもは違う部屋で保育士さんに保育してもらっています。その保育士さんの中で、昔十数年前、自分の子どもが小さかった頃、この乳幼児家庭教育学級に参加者として参加していた方がいます。その保育士さんは、学級で出会った仲間とつながりが出来て、共に子育てを楽しんだり・励ましあったりして、そして、子どもが自立した今でも一緒にお茶をしたりする仲だそうです。学級の中で、今でも続くような仲間が見つけられたことは、その保育士さんにとって、子育ての中でも、今でも、とっても心強い事だと思います。
この学級は、子育てに関する知識や技術を伝える学級ではありません。そういう知識や技術の情報は、本やTV、インターネットで得る事ができます。そういった得やすいものではない、人と人とのつながり。このようなつながりが、この学級でたくさん出来て、子育ての悩み、そしておもしろさ・楽しさを分かち合える仲間が増え、楽しくなったり、安心できたり、勇気づけられたり、励まし合ったりする関係が出来たらいいなと思います。
もうすでに4回が終わっていますが、今週最終回の5回目。どんな学級になるのか!?どんな卒業を迎えるのか!?
楽しみです!!!
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