先日の土曜日曜と福島市中央子ども劇場に呼ばれての忍者あそびでした。「立子山自然の家」を借り切っての修行でした。
そのうちのひとつの修行でのこと。
小学生の巻物届け修行…宝の箱を探し出し大事な巻物をめいめいが宝の箱の中に入れてこようというもの。その際に絶対に影忍者に見つかってはならないというもの。
『影忍ってどんな格好しているの?』
『影忍って何人いるの?』
『どこに宝箱があるの?』
わからないんです。子どもたちもわからなければ、大人もわからない。だって、その場で影になる人が決めているものだから。
「よし偵察にいってみよう」
巻物を届ける前に、チームごとに偵察に行くことになりました。集めた情報を皆で持ち寄ろうというのです。
「よし、われわれは崖の上へ行ってみるよ」「私たちは、この建物の裏へいってみる」と2方向に分かれての偵察。いろいろ探って帰って来ての報告。
「石が並べてあった。あれは影忍者の仕業では?」
「その石のひとつにアンパンマンの絵が描いてあった」
「建物の裏のトイレの近くにもアンパンマンの描かれた石があった」
「トイレの窓に黒い影が映っていた」
「崖の上には、絵は描いてないけど、てんてんと石が置いてあった」
「崖の上の枝が折れていた。影忍者が潜んでいたのでは?」
「指人形が落ちていたよ」
いろんな手がかりが見つかりました。
でもこれは、仕掛けたものでもなんでもなく、そのチームが本当にあやしいと思って持ってきた情報でした。
情報がつながって、怪しい影忍者の像が、大きく広がっていきます。
そうして、ではと巻物届けに出発するのです。
ドキドキしながらビクビクしながら、隠れながら、仲間を思いながら、そっと進んで行きます。
トイレの近くに影が見え皆が「キャー」といいつつ隠れます。
やっぱりあそこにいたんだ、
「どうやって進む?」
「とにかく、あの水場のところまで行こう」
「僕がおとりになるよ」
「合言葉は?」
いろんなやり取りが錯綜します。
見えないものに思いを馳せ、想像がぐんと広がっていく瞬間です。
普段暴れん坊の子がじっとしていたり、静かな子が先頭に立ったりと思わぬ面もいっぱい現れます。
子どもたち同士大人同士が、新しい面を発見し出会う場でもあります。
話は変わりますが、先日火曜は、高齢者の方々との表現ワークショップでした。
『私の秘密』というのをやりました。
「私が好きな一曲を当ててください。」
「私が最近失敗したことを当ててください。」
こんなことを、質問を繰り返しながら当ててゆくというやつです。
Kさんという女性の「小さかった頃の出来事」を当てるというのをやった折にそれをお芝居にしてもらいました。ある程度ヒントが出ます。質問も受けます。
○「小学校にあがるかあがらないかのころのことです」
○「家のお庭での出来事です」
○「年の離れたお姉さんが私にしてくれたことです」
○「でも、ちょっとしたことが起きたんです」
?「???かくれんぼをしてておいてかれちゃったとか?」
○「髪の毛に関係あります。」
!「あっ、散髪だ。」
◎「さて、そこで、何が起こったかお芝居にしてください。」
2チーム対抗で、皆さんに考えてもらいました。
《Aチーム》髪の毛をきりすぎて男の子の様に坊主になってしまった。
《Bチーム》前髪を切りすぎてオデコが出てしまい、格好悪くてないてしまった。
お答えは、お姉さんが散髪の際中に間違って耳を少し切ってしまい怒ってしまったというものでした。
でも、みなさんが、やったものは、Kさんとそのお姉さんに思いを馳せ、そのやり取りやお世話振りは少女時代を髣髴とさせるものでした。
だから、答えがあっている間違っているということでなく、どちらも拍手という感じでした。
正解を見つけるのが第一義でなく、そこにいたるまでに存分に想像を働かせ、影忍者や宝の箱に、Kさんや家族にKさんの生きてきた道に思いを馳せる、その過程が豊かであることが、何より大切だとまたまた痛感した今でした。
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