NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2005年5月20日(金)

第67号『表現の根っこ・子育ての根っこ』(千葉知江子)

アフタフ・バーバンがNPO法人になってから取り組んでいる活動に、大人対象の表現活動講座があります。
5月15日に2回目を終了しました。

「表現」という言葉は、一見みんなの了解事項のような言葉でもあり、よくよく考えてみると詰まるところ、何?・・・のような言葉でもあり。

この「表現」を、分かったつもりにならずに、自分の言葉自分の実感の中から表現してみようと(?)、じっくりゆっくりしっかり取り組んでいるのが、この「表現講座」です。

このNOWに須貝が第1回目を報告してありますが、2回目の今回も10代から50代まで、38名が参加しました。
この回のキーワードも〈原風景〉
今回の課題は、1回目の各世代毎の原風景をてがかりに、〈子どもの時間〉〈関わりの中で培われてきたものとは?〉を考えました。

もちろん、自分の実感自分の思いから出てくる言葉を1人1人が探しながらです。
そのためにはグループでのたっぷりした話込みが必要ですし、ある意味これを抜きにしては、引き出せないものでした。

世代によって子どもの頃の原風景は違っています。50代が持つそれは自然の風景が大きな要素になっていますし、(50代は団塊の世代なので子どもがうじゃうじゃいた!)人がたくさん登場します。
ここで20代の主張がありました。
生まれた時には、自然はフェンスに囲まれた公園。TVゲームは当たり前にありました。でもゲームをしてたからって、人と関わらなかったのではなくて、ゲームの中で、人と関わる遊びもしていたのです!
あまりの威勢の良い「青年の主張」に拍手ものでした。

もちろん、自然があったから、子どもがうじゃうじゃいて群れている原風景の方が、良い原風景なんてことではありません。
ひとり1人の中にその人らしい原風景を持っていることに、みんなが「そーなんだ!」とおもしろがって聞いていたのです。

20代も50代も自分の原風景を語るときの嬉しそうなあふれる言葉、にじみ出る表情、共感共有して「そうよ、そうそう!」と小躍りしている姿に、表現の根っこを見た思いでした。
つまり、そのことに自分が思い当たった瞬間の心のざわめき・・・
(ちなみに、高齢者表現ワークではこれを、まるで泉を掘り当てて、泉の水がそこからこんこんと湧く様のようなので〈いずみこんこんわーく〉とタイトルをつけていますが)
・・・このことを話したい思い、伝えたい思い、共に共感共有したい思い、それらがあふれて出てくることが〈表現すること、表現したい〉根っこなのではないかと。

今日20日、幼児や小学生の子どもを持つお母さんたちと、「子どもと遊ぶってなに?」というタイトルで、お母さんが子どもと、どう向き合うか?〈表現〉をキーワードにしたワークショップをやりました。

その中で、お母さん自身がわが子に向き合う時、どんな思いをもって向き合うのかという子育ての根っこのところを、探ってみました。
お母さん自身の子どもの時の原風景を手がかりに、自分は子どもにどんな思いを投げかけようとしているのかを、参加者個々人の子どもの時のエピソードを「私の秘密」という遊びにして、そこから見つけていきたかったのです。

たくさんのエピソードが語られる中、「どこかに連れってってもらったこととかじゃなくて、なんてことのないことに自分の原風景があって、それがとっても暖かな気持ちにさせてくれて・・・。子どもにこの思いを向けていきたいなぁ・・・」と語っていた方、「自分がこんな風にたくさんのエピソードが語れる子ども時代を持っていたこの思いを、わが子にも向けられそう」と話してくれた方。

私自身も、参加してくれたお母さんとワークをしながら、子どもと向き合う(子育ての)根っこを、こんな風にもみつけられるのだと思いました。

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