NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2005年11月10日(木)

第87号『しなやかに 粘り強く』(須貝京子)

11月2日から熊本に来ています。
秋の熊本コースは3年目になります。

11月6日(日)は阿蘇北部の産山村で黒マント団の公演がありました。
広々とどこまでも広がる産山村で、のんびりと草をはむ牛を見ながらの忍者修行道場になるはずが、当日は前夜からの大雨、大風、おまけに雷までが大暴れ!
急遽、会場を全校生徒95名の山鹿小学校に変更し、現地スタッフの一員でもある教頭先生の御厚意で校舎も使えることになりました。

悪天候にも関わらず、五才から6年生まで38人の子ども達と地元の小学校の先生、役場の職員、お母さん達、熊本の遊便局の若者達の総勢20人の大人スタッフが集まり、学校をからくり屋敷に見立て、修行を積みました。
その中でもひときわ元気一杯だったのが主催団体「リトルベア」の5人のお母さん達でした。

産山村は人口1800人。
この地で子どものための小さな地域公演をやろう!
生の舞台を見て欲しい!
と、隣町に住むM子さんは産山村に7年間も通い続けたのです。
そして7年目にやっとJ子さんに出会うことができました。
J子さんはM子さんの思い、熱意に心打たれ、友人のMさんを誘い、実現に向け動き出しました。
そこに前から知り合いだった3人が加わり「リトルベア」が誕生したのです。
それから今年で9年経ちました。
地域公演は毎年しっかり続けられています。
5人のお母さんは時間をかけて家族の協力を取り付け、地域での居場所づくりである「土曜塾」、読み聞かせなどのボランティアにも積極的に取り組み、信頼を得てきました。

人間関係の濃い小さな村ではいろんなことがあったと思います。

「〜〜、信じられないでしょ!」

「もう、大変だったんだから〜」

苦労話がいつの間にか笑い話になっていきます。
現実の重さに押しつぶされることなく、仲間を信じ認め合い、共に目標に向かって、力むことなく歩み続けるしなやかさと粘り強さが9年間を支えてきたのだと思います。
9年間の実績、そこに至るM子さんの7年。
昨年は「ざん・ぱら・りん劇場」、そして今年は黒マント団公演と、バーバンとの出会いをコーディネートしてくれた熊本のFさん。
各々の熱い思いが連綿とつながってきたからできたことです。
来年は「リトルベア」結成10年の節目、「シアター運動会」公演でお祝いしようと決めました。

10月の大阪・阪南でも3人のお母さんのサークル「ラフマザー」が「シアター運動会」の公演を企画してくれました。


内閣支持率が60%を超えたとの報道に我が目と耳を疑い、日本はどうなっているの?!と怒り心頭の週明けでしたが、全国にいる未来を信じ、しっかりと誠実に今を生きている「リトルベア」「ラフマザー」等の皆さんの存在に勇気をもらい、嘆いてばかりはいられないと心を引き締めています。
今を創り変えていこうと立ち上がる小さな力の結集こそが大きな力になると信じています。

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