NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2006年5月20日(土)

第102号『“今を関わり合う”冒険探検』(清水洋幸)

この間の5月13〜14日の土曜・日曜日、雨雲に覆われてぐずついた週末、バーバンは各地で様々な活動を行っていました。
講演会が静岡とバーバンの拠点である東京武蔵野で行われ、所沢市の並木公民館ではワークショップ、土浦子ども劇場といしおか子ども劇場では、忍者修業といろいろな活動に取り組んでいました。

そんな週末、僕は、こどもすぺーす柏主催の青年達とのワークショップを行ってきました。
このワークショップのテーマは、自分の中の“関わり”の幅を広げていこう!

青年達は、それぞれ自分の現場(キャンプのリーダーやボランティアなどなど)で子ども達や様々な人に関わる機会を持っています。その関わりは、何かを教える関わりや見守る関わり、あるいは、安全管理のための関わりということが多く、もちろん、それは必要な事であると思います。そんな関わりの中に、今回のワークでは、“あそび合う”という関わりを提案し、あそび合う関わりの体験を通して、あそび合う関わりについて感じてもらったり考えてもらったり、自分の関わりを見つめてもらいたいという主旨でワークを行いました。

あそんであげる関わりではなく、あそんでもらう関わりでもなく、“あそび合う”という関わり。一人一人がおもしろさ・楽しさに向かい、そんな一人一人が関わり、共におもしろさ・楽しさを見つけ、探し、創っていく。
テレビを見ておもしろい!という与えられたおもしろさではなく、自分達で心と体を実際に動かし関わり合ったみんなで「おもしろかった!!」と笑い合えるような、自分達の内側からおもしろさを見つけるような、そんなあそび合う関わりが、今の時代が抱えている様々な問題の解決の糸口になるような気がします。

さて、このワークは今回の週末のワークを含めて、3回シリーズ。もう1回目は4月に終えていました。そして、今回は2回目になります。
今回のワークは、1泊2日の宿泊をするワークで、しかも、キャンプ場で宿泊するのです。
ワークショップは、全体に冒険探検隊のイメージを持ち込んで、みんな「冒険探検隊アソベンチャーズ」の一員になってもらい行いました。1日目の午後・夜、2日目の午前とワークショップを行い、そして、生活はみんなとテント暮らしで楽しく寝食を共にするというワクワクしてくる予定だったのですが、、、、、、

この週末はものすごい雨。
キャンプ場を予約していた僕ら以外の団体は、全部キャンセル、キャンプ場には僕らのみで貸しきり状態になってしまう、という厳しい生活条件の中、ワークが始まりました。

雨がずっと降り続いていたので、テント泊は無理という事になり、非難小屋(大きなプレハブで床は土間のような地面)にすのこを敷き、その上にブルーシートを敷き、そこをみんなの寝床にしました。ワークも基本はその非難小屋を拠点に行い、雨が大丈夫そうであれば、外に出るいうスタンスにしました。

そんな雨降りの中で始まった今回のワーク。ワークの内容は下見を事前に行い、場所を加味して、そして、晴れることをメインに考えて組み立てていたので、雨の影響による想定外の状況の中で、内容を組み替えたり変更したりその場その場の状況で判断していくことに迫られました。ほぼ準備していたものは、そのままでは出来ない、どうしよう〜と心の中では不安で泣きたくなるような状況でした。

しかし、この想定外の状況は、僕らにとても良い状態をもたらすことになりました。

僕はその場の状況や参加者の気持ちを感じながら、ワークを展開していくように努めました。行った内容を振り返ってみると、用意していた内容とはまるで違うものになっていました。その場の判断で、内容はどんどんと変化してきました。中には、自分が見たこともない、やったこともないような内容も発生してきました。まさに冒険でした。

実は、そこにみんなであそび合う“隙間”が出来たのです。

僕の方で、状況に合わせて「こんなことやってみよう!」という提示はするのですが、僕も初めての口にした事であったりするので、「どうやってやるか?」は、僕も含めて誰も全く知らないのです。その「どうやってやるか?」の部分があそび合う“隙間”なのです。

その隙間をみんなのあそび心で埋めていきます。こうしようよ!あ〜しようよう!こうなんじゃないかな!?こんなのはどう!?とその場の一瞬一瞬の“今”をおもしろがって、思いやアイディアを出し合い積み重ねながら、みんなのおもしろさに向かっていきます。あそびの中で表現したり作戦を立てて創意工夫したり、『お手玉ジャカジャカ鬼』などの新しいあそびを見つけたりして、みんなで数々のおもしろさに出会うことが出来ました。

たくさんあって一つ一つは紹介しきれないのですが、みんなのあそび心が重なり合ったおもしろさでした。そのおもしろさは、今回の参加したメンバーの一人一人がいたからこそ見つけ出せたものという気がします。もし、ひとりでも違うメンバーだったりすれば、また、違ったおもしろさになったのではないかと思います。

そう考えると今回みんなで創り合ったおもしろさは、宝物のように思えてきます。今回のメンバーでしか探し出すことの出来ない宝物なのです。

この宝物がみんなの心の中で光り輝き、意味あるものとして糧になってもらえたらいいなぁ〜と思います。そして、また、誰かと宝物を見つけに冒険探検に出かけていってもらえればと思います。“今を関わり合う”という冒険探検、先は見えなくて不安で恐いけれど、その先に宝物があるという事を信じて、僕も進んで行こうと改めて思わせてくれた1泊2日でした。

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