NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2006年6月8日(木)

第104号『旗取りチャンバラ合戦に思う』(北島尚志)

この5月から6月は毎週「忍者まちを走る」の取り組みがある。このあそびの最後は大抵旗取りちゃんばら合戦で終わる。忍者修行のクライマックスであり、目玉のプログラムの1つなのだ。バーバンでは珍しく、勝つ・負けるがはっきり出る遊びだ。しかしここでも、1人1人のイメージや、表現することを大事にしたいと思っている。

まー子どもと大人にとって、「絶妙なあそび心のバランス」であり、「緊張と緩和のシーソー」とでも言うべきか。心の振り子がどちらかに傾きすぎてはだめなのである。緊張過ぎても・・・、緩和過ぎても・・・。


これらのかかわりを作るために、私たちは、4つのルールを用意している。

1. 決められた、新聞紙の剣1本で、相手のひざ下を斬ること

2. 相手が隠した、旗を奪い、お頭の所に持っていくこと

3. 斬られたらその場で座り、仲間がタッチしてくれたら復活できる

4. 旗を持って斬られたら、手を離さなくてはならない。


さらに大人は子どもの人数の約半分。これらの制約があることで、それぞれが絶妙のバランスに向かっていくことになる。
対等に迎えることで、互いに作戦が必要になるからだ。

「旗を守ろう!」「じゃあ攻めと守りに分かれよう」「足を斬られないように、正座して歩こう。題して正座大作戦」「剣を前にしてぐるぐる回る、ドーナツ作戦」「おとりを作ろう」「よわいふりやしんだふりをしよう」「お助けマンをつくろう」「旗を風呂敷で覆おう」「影のごとく背後から攻める、影部隊」などなど・・・まあ出るは出るは。子どもも大人も自分の思いを必死で伝えたい仲間に伝えようとする姿がそこにある。このとき、勝つために1番有効なものに絞ってみよう!ではドーナツ作戦といってる子どもがくだらなく思え、「ふざけるなよ!」になるし、ドーナツ作戦が面白いからと皆でやろうとなったらまず勝てないし・・・

リーダーは、どちらのよさも認め、その子らしさを発揮するためにその思いを具現化し、体現し、分かち合わなくてはならない、もちろん勝つためという緊張感の中で。

1人1人の遊び心が発揮され、認められ、「バラバラだけど一緒」という心の動きになったとき、単に勝つ負ける以上の、もっと深い達成感や充実感が、あふれているのではないだろうか。

だから、(こんなに自分らしさを発揮できるなら・こんなに一緒にすることが心地いいのなら)『もう1回やろう!』と言い続けるのだ。

考えてみれば、ほかのプログラムにおいても、「影忍にきづかれぬよう」「くらやみのなかで宝を探す」なども、緊張と緩和のバランスだ。私たちの表現遊びにとって大事なことがここにある。

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