NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2006年7月5日(水)

第106号『第3の場所』(山内たいら)

今日はアフタフ・バーバンの中でもかなり異色なお寺の方々との取り組みについて書いていきます。
5月・6月と続けて2回ずつ、岐阜県高山と富山県富山で浄土真宗大谷派の皆さんとの研修会がありました。
われわれアフタフ・バーバンと真宗大谷派のみなさんとの関わりはかれこれ9年くらいになり、これまでも京都本山をはじめ、岐阜県大垣、新潟県三条、滋賀県長浜、石川県金沢、福岡県行橋など。
ここまでは「真宗子ども講座」のスタッフ研修会としての関わりが多かったのですが、6月の高山は子どもたちと一緒にあそびの実践をしたのです。

この日集まったのは下は9ヶ月の赤ちゃんから6年生までの子どもたち40人くらい。
そして保護者、スタッフ合わせて20人くらいの大人たち。
こんなメンバーがお寺に集いました。
お寺の取り組みですのでまずはあいさつ、そして「真宗宗歌」唱和、「お勤め」(10分くらいのお経)があってから僕たちとの時間となりました。

チームに分かれて宝探しをしたりしながら約1時間半。
子どもたちは最後に記念品を受け取ってこの日はさようなら。
とてもあったかい空気の中、あっという間に楽しい時間は過ぎていきました。

年齢幅がとても広い中でのこの日の取り組みでしたが、それぞれが自由に発想し、共に面白さに向かい、それでいてお互いを尊重して認め合える。
この要因はなんだろう…と想いを巡らす中で感じたのは、この日の参加者全員が持っていたであろう「安心感」でした。
お寺という場所が「自分の場所」であり「安心できる場所」として存在している。
自分のイメージも受け入れてもらえ、また他の子たちからも刺激を与えてもらえる。
このことが一緒にあそんだ時間の様々な場面に見受けられました。

生活をする場である「家庭」でもなく、勉強する場である「学校」でもない。
しかもそこには「親」でもない「先生」でもない大人が見守ってくれている。
こんな空間、こんな仲間が子どもの成長にとって必要不可欠なのではないでしょうか?

僕にとっては「児童館」がそんな「第3の場所」でした。
毎日学校から帰ってくるとランドセルを置いてすぐに徒歩2分の児童館に走っていきました。
そこには同じ学校の友達もいれば違う学校の友達もいて、学年も様々で、そして職員の大人の方々がいました。
遊びの中で楽しいこともあれば、悔しかったり、悲しかったり、大人に怒られたり、怪我をさせてしまったり…。
いろんなことがありながらも、そこはまさしく僕にとって安心できる「第3の場所」でした。

いま、様々な嫌な事件が起こる中で、「学校」と「家庭」に全ての機能を押し込めようとする動きが広がっています。
確かに安全面だけをとらえると、それが一つの対策なのかもしれません。
しかし、いずれ社会に飛び出していこうとする子どもたちに「地域は危ないから出ちゃダメ」という姿勢で本当にいいのでしょうか?
今日のお寺での取り組みはとても勇気をいただきました。
われわれアフタフ・バーバンもこんな場を数多く作り出していきたい!
そのことが一人一人の心を、そしてお互いの人間関係を豊かにしてくれる。
そう信じることのできる時間でした。

みなさんの「第3の場所」はどこでしたか?

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