NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2006年8月7日(木)

第109号『わく・どき・ぐぅ〜』(清水洋幸)

東京は梅雨が明け、暑くなってきたの8月の第1週目。
宿泊型表現あそび実行委員会からの依頼を受け、お泊りの表現あそびワークを行いました。
取組みのタイトルは「わく・どき・ぐぅ〜」。みんなでわくわく、どきどきして、そして、ぐぅ〜ぐぅ〜寝るという事でこの名前がつきました。
場所は、東京・代々木にあるオリンピック記念青少年総合センター。1〜2日は1・2年生25名、4〜5日は3〜6年生14名の参加がありました。

参加した子ども達は、東京各所をはじめとし、千葉県や神奈川県からの参加もありました。その子ども達の中には、今までにバーバンの活動に参加したことがある子どももいれば、今回が初めての参加の子どももいました。

ぼくらバーバンにとって、このような子ども対象の宿泊を伴うワークショップは、四国香川の方では依頼を受け、定着し毎年行っていましたが、地元東京の方で行うのは初めてだったので、どんな事になるか、不安でいっぱい。宿泊するということは、いろいろ普段とは違います。

それは、子ども達にとっても同じ事。自分の普段の世界から一歩外に足を踏み出し、いつもと違う場所、初めて会う仲間とあそび、生活を共にする。ものすごく、緊張するし、不安もいっぱいだと思います。実際、最初の集合した頃、何人かの子ども達には不安な様子が見えたり、一緒に寝食を共にする生活班のメンバーの発表を聞いている時の子ども達の真剣な緊張した面持ち。

そんな中、1日目の午後、夜、そして、2日目の午前と3回のワークが行われました。
まず、午後は、「どんなみんながいるのかな?みんなとあそぼう!!」というテーマを元にあそび合いました。
チームを作り、チームでやりとりを重ね、いろいろな課題をあそび込んでいきました。あそび合う中で、徐々に子ども達、バーバンスタッフの、その人の自分らしさというのか、味というのか、出てきて、今回はこんな人がいるんだな〜というのが、分かってきました。午後の2時間のワークはあっという間にすぎてしまいました。

いつものワークなら、ここで終わり、さようなら!となるところが、今回はここが違う。まだ、みんなで一緒にいることが出来るのです。
部屋に入り、荷物などを置きます。部屋によって、様子は違ったようですが、やっぱり部屋の中でも、いろいろなあそびが繰り広げられました。
ベットトランポリン、かくれんぼ、部屋を暗くして懐中電灯をつけて鬼ごっこしたり、そして、枕投げ。部屋付きの大人スタッフも相当一緒に楽しみ、そして、同時にとても疲労していました、、

そして、夕食を頂き、夜は「夜のオリンピックセンターを探検しよう!!」というテーマであそび合いました。僕ら、スタッフが“わくどき探検隊”で登場し、夜の探検にいざ、いこう!ということになります。探検の目的は、3つの手がかりをもと
に、夜のオリンピックセンターから宝箱を探し出すということ。ただし、宝箱を守っている番人がいるので、気付かれてはいけない。

みんなで、手掛かりを元に、思いをめぐらし、宝箱の場所はどこか?、番人に気付かれないためにはどうしたらいいか?あったらどうしよう?とたっぷり作戦会議。特に高学年の時の作戦会議は、長かった〜。

オリンピックセンター、夜になると、かなり暗くなる場所もあり、子ども達にとっては、ものすごい緊張感。部屋の中では、平気そうな顔していた元気な子が「おれ、実は怖いんだよね、先に行って」といつもと違った面が出てきたり、逆に勇敢になる子もいたり、、

番人は、こちらのスタッフ2人が黒いフードの服を被り、潜んだり、出てきたり、その姿はなんとも言えず怖い。そして、オリンピックセンターには、僕らだけでなく、いろいろな人がいるので、その人たちが、いい具合に子ども達の前に現れて、例え
ば、男性4人が道を横1列にならんで歩いてきて、そのシルエットに子ども達は番人だと思い込み、必死に隠れる。そんな事をして、まさにわくわく・どきどきしながら、目的を遂行。成し遂げた時には、本当に安堵の表情。みんなで喜びを分かち合い
ました。
終わった後に、番人は何人いた?の問いかけに、4〜5人、いや、7人!!などなど、いろいろな思いを巡らせました。

夜、たくさんあそび、汗をかき、そして、風呂。けれど、また、部屋によっては、興奮冷めやず、部屋でもうひとあそび、ふたあそび、みあそび…、なかなか寝ない、でも、確かにこれが宿泊することの醍醐味。部屋で子どもとスタッフが一緒に過ごした時間はとても濃密なものだと思います。

そして、朝も参加したい人を募り、朝探検。子ども達は、朝から元気元気!スタッフは眠たげな様子。僕は、朝探検の時に、昨日までお互いに知らない子ども達同士が朝の探検での宝探しの時に、とても仲良くなっているのを見て、昨日過ごした時間の大きさを感じました。

また、高学年の女の子では、昨日はあそびの中でたくさん関わって一緒にわいわいやっていたけど、一夜経って寝て起きたら、朝食時には、また、なんとなくお互いに恥ずかしくなっていたり、そんな姿も子どもの正直な気持ちの表れだなと思いまし
た。

2日目の午前中は、1・2年生は、いろいろな宝探しをあそび、3〜6年生は、宝探しのあそびをみんなで創り、あそびました。この時間も笑ったり、考えたりしているうちに、あっという間に過ぎてしまいました。
昼食も終え、閉会式。親御さんもお迎えに来て、子ども達は、この2日間で見せた表情とは違う、大きな安堵の表情を浮かべていました。もちろん、この2日間でも、遊びあう中で、たくさん笑いながら安心できる仲間関係は築けていると思っています
が、そうは言っても、やっぱりどこかで緊張していて、一番安心出来る存在に出会えた事は、子どもにとって大きいのでしょう。

そして、この1泊2日、自分の普段の世界から一歩外に足を踏み出し、いつもと違う場所、初めて会う仲間とあそび、生活を共にしたこの時間は、緊張や不安でいっぱいだったけど、子ども達の様子が時間の経過と共に変わっていくのを見ていると、みんなでそれを乗り越えられたんだなと思いました。
閉会式の後、自分とチームが同じだった仲間に「また会おうね!」と恥ずかしそうに声をかけている男の子。感想でバーバンスタッフになりたいと書いた子。家に帰ったら、このわくどきが楽しくて名残惜しくて号泣してしまう子。後日、バーバンのスタッフが着ていた緑のTシャツと同じような服を着ている人をまちで見かけて、声をかけそうになった子。
この「わくどきぐぅ〜」の中で、様々な関わりが生まれ、それが子ども達の中で、また、スタッフの中でも意味があるもの、豊かなものになったのだと思います。今回の関わりが子ども達の中で宝物のようになるといいなと思うし、ぼくらスタッフも糧にして次の活動へのエネルギーにしたいと思います。
また、これからの活動の中で、みんなに会えるのを楽しみにしています。
また、会おうね!!!

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