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8月は児童館の児童劇巡回事業。
毎年全国各地で黒マント団忍者参上を行っている。今年は、青森・静岡・岐阜。一年に1回の出会いだが、僕らにとっては「真夏の忍者修行」ということでいつもと少し違う形になり新鮮だ。そして、何よりそれだけに集中できるのもとても嬉しいのだ。(いつもは他のプログラムとの間になるので)
この作品は、参加する大人と子どもが共に忍者というイメージを遊び、その物語をつくりあげていくので100人ぐらいが限度になるのだが、ちょうどどこも子どもから大人まで100人前後で大変に充実することが出来た。台風の影響で1カ所延期になるハプニングもあったが、児童館の職員の方、地域の方や、学生ボランティアなどたくさんの人に支えられて行うことが出来た。
さて、今回は、タイトル通り、「いつもと違う風」がいろんなところに吹いたなあと思っている。この感じたことを少し整理してみたい。
まずは、自分自身の中に・・・
隠れみの術(児童館のどこかに敵に気づかれぬように姿を隠す)で、たまたまあった骸骨の置物の横でその骸骨の置物に自分がなってたり、とっさにお地蔵様になったり、狭いところに大人と身を潜め息を殺して隠れたり、カーテンになったり、そんな自分達にびっくりしたり、嬉しくなったり、笑ったり、こんな自分がいるんだ!の気づきが沢山あった。これは子どもも大人も!
しりとり宝探し(例えばしずおかの「か」からはじめて、児童館にあるもののなかから「か」のつくものをみつけだし、たとえばカメラなら今度は「ら」のつくものという風に続けて見つけるというもの、但し皆に見てもらえれば物でなくてもいい)。という修行では、まあいろんなものが出てくるが、(ずぼらな人)というのがでた時チームの1人1人がそれぞれのイメージで(ずぼらな人)を演じたりしていた。これはほんとに面白い!拍手喝采!きっとこんなことやる自分が恥ずかしくもあり、誇らしげでもあるのではないだろうか。
いつもと違う風は、「思いもかけない自分と出会う」ことになる。今回は、バーバンにとってもいつもと違う風は新しいプログラムを生み出すエネルギーになり、本当に感謝している。
さらに、感想の中で、「初めて会ったのに一緒に遊べた!」「遊んでるうちに仲良くなれるんだ」「遊びながら人がつながっていくんだ!」が出てくる。そんな実感が持てたことが何より嬉しい。
次に他者との関わりの中に・・・
遊びを一方的に教える、与えるという関わりではなく、この取り組みでは、遊び合うという関わりを意識的に作っている。共に面白さを作っていくといったほうがいいだろうか。何をするかははっきりしてるが、どうやって答えにたどり着くかは、それぞれに任せられるし、自分たちの願いや、表現によって決まってくるのだ。学生ボランティアに、「今まで子どもとたくさん遊んできたし、教えたし、付き合ってきたけど、一緒に考え・こんなに真剣に向き合ったことが無い」と言われたが、大人と子どもの関わりを変える大きな風が吹いたようだ。
また、職員の方や、館長も普段とは違う忍者の仲間としての関わりをもてたことをとても喜んでいたし、子どもへの見方が変わったとおっしゃっていただけたことは大きな財産だ。
3つ目は、児童館は児童館だけど児童館だけじゃない!
忍者というイメージをかぶせて遊ぶことで、普通のかくれんぼではありえない隠れ家を見つけるし、しりとりで児童館を歩けば、そこにあるものはすべて意味のある宝になっていく。児童館は「忍者からくり道場」へ変わる。
また、イメージ宝探しでは、『児童館には最中が隠されている!』という一言で子どもたちはもう一つの目、つまり心の目で児童館を探検することになる。やがて、床のしみや、物の形などが最中に見え始めてくるのだ!そんな彼らは、児童館はピッツァ屋!児童館は駄菓子屋!児童館はおばあちゃんの食べ残し!などというもう1つの世界を作り出していった。確かにいつもと違う風が吹いたのだ。
終わったところからいくつかの感想が届いている。
「あの日以来忍者がずっと続いています。」
「我が家はすっかり忍者道場です。」
「わが子は友達を引き連れ今日も修行に出かけています。」
いつもと違う風が吹いた子どもは、どうやらいつもと違う風を吹かせているらしい。
ふふふっ やったー!!
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