NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2007年3月27日(火)

第124号『チームKの報告』(千葉知江子)

アフタフ・バーバンの活動は、子どものみならず、すべての世代を対象としています。
そして、その人たちがどんな環境であろうと、どんな条件があろうと、どんな立場にあろうとも、そこに出かけて行ってます。
〈人と関わることが自分らしさを出せる力になり、自分らしく生きていくことが人とのつながりをつくる〉ことのメッセージを届けたいから、出かけていきます。

その人たちがアフタフ・バーバンのHPの掲示板上に登場することはなかなかないし、私たちも具体的にお知らせできないので、その人たちの姿や声が皆さんのところに届いていないかと思います。
その中でも、高齢者対象表現プログラムは何回かこのNOWで登場していますので、高齢者の方々と表現活動をしていることは知っていただけていると思います。

高齢者の方々からの声(反応・感想)は、言葉や文字になることが難しいことがあります。
私たちとその方たちのやりとりは、そのとき私たちが言葉以外で受け取ることのできるもの、表情、動き、眼差し、そして醸し出される空気、間合い、触れ合う感覚等です。

実は、私たちは言葉や文字で人とのやり取りをしていると思いがちですが、言葉や文字以外のことでたくさんやり取りをしています。
それは、人と人の間を感じることができるやりとり、人間的なやりとりと言ってもいいぐらいかもしれません。ですから、高齢者の方とのやりとりは、とてもおもしろいのです。

このやりとりをメインにした表現活動は、高齢者対象表現プログラム〈いずみこんこんわーく〉なのですが、今このワークショップを集中的に、継続的にやっているチームがあります。
名づけて《チーム K》

〈高齢者対象表現プログラム〉のK
〈神戸〉のK
2つのKで〈チーム K〉です。(すみません、勝手に千葉が名づけています。)

神戸のアフタフ・バーバンのスタッフと、専任の千葉・金子が組んでいます。
神戸のディサービス、グループホーム、老人介護施設に出向いて、そこにいらっしゃる高齢者の方に向けて、そこの介護スタッフも巻き込んでの〈いずみこんこんわーく〉です。
高齢者大学、敬老会館、老人会等でお会いする高齢者の方とは、また違うプログラムの創造です。

高齢者向きのレクレーション活動でなく、高齢者一人一人の中から、「まだまだこれから!」と、いろいろな意欲が引き出せたら〜との願いを込めての表現活動です。

新しいプログラムなので、今は実際に体験してもらえればと、要望のある施設に行かせて貰っています。なので、公的機関から助成金を受けて成立している活動です。

相手の施設の方に、ボランティアという、位置づけをされてしまうこともあります。
しかし、そう捉えられては、既存のプログラム(やってあげる〜やってもらう)ではないことや、スタッフの方に、高齢者表現活動の意味を知ってもらい、学ぶ機会として在りたい〜という思いが届きません。
ボランティアという言葉は〈チーム K〉には、微妙なものなので、ただ今困惑中、思案中です。
とはいっても我が〈チーム K〉は、ちっちゃいことは気にせず、高齢者の皆さんのところに、今日も楽しげに、出かけていきます。

〈チーム K〉の構成メンバーは、ほぼ50代です。チーム編成は千葉・金子含めて5人前後。
自分たちの親の年齢が丁度、対象年齢であること。
〈チーム K〉のメンバーは、高齢者の方の思い出の中に一緒に登場できるので、実感を持ってやりとりできます。
実は、これがとても関わるときの力になります。

「そうそう、そうでした!」
「あっ、言われて、私も思い出しました」
「へぇー、あれはそういうことだったんですね。ようやくわかりました。今日、訳がわかり、すっきりしましたよ。ありがとうございます」
「私も、ほんと、よくやりましたよ。一緒ですね。」
「それ、ずっと見たかったんですよ。やっていただけますか?」
「私の(祖)母がそうでした」
「私のところでは○○と言っていましたが、その言い方もあったのですね。」等々

・・・・〈チーム K〉のメンバーは、やりとりが活発です。なぜなら実感を持って、高齢者の方たちに共感しつつ向き合っているからでしょう。
そして、高齢者に向き合う言葉使いを知っています。
言葉使いは、人と人の間を気持ち良くつくることができるものです。

〈いずみこんこんわーく〉は表現活動ワークショップです。ですから、メンバーたちは、相手をしっかり受け取ることに心を寄せることを大切にし、五感を働かせ、言葉にならない相手からの発信(表現)を受け取ろうと、集中しています。
なんと!その表情は、笑顔です。

心(しん)からの笑顔は、やりとりの中から生まれてきます。
やってあげる関わりならば、引きつった笑顔です。
相手をおもしろい楽しい、出会えて嬉しいと思える関わりがあるならば、自然に笑顔になります。見せたいですね。〈チーム K〉の笑顔!
〈いずみこんこんわーく〉はメンバーと参加者みなさんの笑顔で成り立っていると言っても過言ではありません。

笑顔が出てくるもうひとつの要素は、ユーモア。やりとりのユーモア。
ユーモアのあるところには、笑顔があり、笑顔は安心感を生みます。
安心感があると、想像力が発揮されます。
高齢者方が時間を遡って思い出す作業、過去に向かう想像力です。
思いを巡らし、思いを馳せています。

ここからが、アフタフ・バーバンの表現活動になるのですが、メンバーは想像力を創造力へ・・・
この場所(ディサービス)は、○○町会と名づけられ、1〜5丁目に分かれています。
各丁目に回覧板がやってきて・・・・、探し物が依頼されて・・・・、お花見のご馳走をつくり・・・・、記念写真を撮ってもらい・・・・・
〈チーム K〉は、このとき、高齢者の皆さんと話をいっぱいして、創りあいます。
笑い転げたり、歌ったり、踊りだしたり、動き始めたり。
皆さんが予想もつかないことを始めるのもおもしろく、〈チーム K〉はこのとき、共にこの時間空間を共有した実感を手にすることができるのでした。

いっぱい話しをしたといいましたが、むろん、言葉だけでないやり取りもいっぱいした、ということです。
・・・・なんでしょうね、いつも感じるのは・・・・
終盤に醸し出される気!が、〈近い〉という実感なのです。

高齢者対象表現プログラムが、目指しているものに、〔人と人がつながっていること・世代がつながっていく〕ことがあります。
それは小さな実感ですが、いつもいずみこんこんわーくが終わるときに感じることができます。
〈チーム K〉の喜びは、この実感をもらえることでしょうか。
もらえるから続けられる。
反対に元気にさせられることもあるし、自分の人生のほんのちょっと先を肯定的に見ることができるから、この活動を続ける理由かもしれません。

〈チーム K〉は神戸の高齢者事情の中から、生まれた活動です。
まだまだ神戸で展開していく中で、プログラムも磨かれていくと思います。
その暁には、〈チーム K〉は神戸から全国に発信しようと、手ぐすね引いて待っています。

〈チーム K〉は〔人が人を笑顔にし、人は人によって生きていくことがおもしろくなる〕ことを届けに、今日も出かける準備万端です。

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