NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2007年11月10日(土)

第136号『〈言い換えビンゴ〉これは、〜その先に向かうための最初
〜高齢者対象表現活動:いずみこんこん わくわく座実践より』
(千葉知江子)

高齢者対象表現活動プログラムの講座をやっています。
介護施設スタッフの方や、介護されている方、学生さんたちに向けて行ってきました。

実際に介護の経験がある方たちですが、高齢者の方とどう向き合うか、どう関わるか。
高齢者の方と心響き合う関わりとは何か・・・と、高齢者対象表現活動プログラムを通じて探っていっています。

この高齢者対象表現活動プログラムとは、アフタフ・バーバンの活動視点から創りだされたプログラムですが、ここまで約7年かかっています。
この間、敬老会館、シルバーセンター、高齢者大学等元気のいい高齢者の方のところや、ディサービス、グループホーム、特別養護老人施設等認知症の方もいらっしゃるところなどに伺って【いずみこんこん わくわく座】を行って、数十回の回数になりました。
※〈いずみこんこん わくわく座〉とは高齢者対象表現活動プログラムのワークショップ及び公演の名称です

そうした中で、この高齢者対象表現活動の視点を是非知っていただき、また現場で実践していただければと思い、開始したのが講座です。

高齢者の方と向き合う最初の最初に、〈言い換えビンゴ!!〉なるものを、創ってみました。
これは、人が関わることが、〈〜してあげる・〜してもらう〉のではない関わりを探るために、私自身が相手(対象)をどのように見ていくかの基礎になります。

つまり、人は悪く見ようと思えば、悪いところが幾らでも見えてくる。
でも、良く見ようと思えば、あら不思議!どんどん良いところが見えてくる!
どちらも、対象のもっている真実だとしたら、人に向かうときどちらの見方で関わり始めますか?という問いかけになっています。

「言い換えビンゴの始まり〜い!!」
高齢者(お年寄り)のマイナスの面を、まず9のビンゴ枡に書き込みます。

これは、他の人に見せることをしないので・・・と伝えると、ほっとして枡を埋めてもらえます。
「心を鬼にして!辛いけど、ココは年寄りってさぁ〜と、負のところを書きますよ!」と、みなさんを励まして?書いてもらいます。

すらすら書いては、自分でニヤッと笑っている人は日頃接している具体的な人の顔が見えてきたよう。
なかなか枡を埋めることができなくて、うーんと考え込んでいる人。
日頃、高齢者に接触が少なくて、思い当たらないのかも・・・
(大丈夫です。あっという間に枡を埋めた人が、冷たい薄情な人だなんて、見ていませんよ。むしろ、しっかり捕らえている人かも・・・と、感じますね)

で、この次が大変!(おもしろい!!)

もう一枚のビンゴの紙を用意します。
同じ位置の枡に、負の言葉を正の言葉に言い換えて書いてもらいます。

うーん・・・このマイナスのことをプラスなことに言い換えかぁ・・・・

一見ことば遊びのようですが、実は言い換え言葉を探していることが、その人の視点の変換を行っているのです。
正負、ピッタリと換えられるものもあるし、なかなか手ごわいものもあります。

悩んで悩んで相談してくる方がいました。
〈尿漏れ〉・・・なんですが?
うーん・・・〈気ままな気分→細かいことには気にしない→おおらかな〉と、言い換えましょうか。

この後、参加者が一つづつ発表して、ビンゴゲームのようにしていきます。3つ揃ったビンゴの人が、「私の思う高齢者とは・・・」という形でその3つを紹介します。

高齢者とは・・・信念が強くて、人を気遣い、丁寧に接してくれる人
〈頑固で・文句ばかり・しつこい〉を言い換えて、現れた高齢者像です。

そうそう、それが高齢者よね。
そのような人、思い当たります。
高齢者って、凄いよね。素敵だよね。
・・・そんな風に歳をとってなりたいよね。
へーっ、私の中の高齢者像ってこうなんだ。
みんなの中から、感想がもれます。

〈ものをこぼす→(お世話のし甲斐がある)→働く気持ち・意欲をつくってくれる〉
その言葉の言い換えには、皆爆笑。
数々の名言い換えを笑いながらも、こんな風に相手に向かうならば、その先の関わりは違ってくるだろうし、そこには〜してあげる・〜させる・・・ではない向かい方が生まれてくるのではないでしょうか。


11月。あるところで〈いずみこんこん わくわく座〉とスタッフ講座をやらせていただいたとき、そこの施設長の方が話された言葉です。

・・・(高齢者が)人生をあきらめた生活を送って欲しくないと、この施設(入居の高齢者の方には最後の場所)では、その人の人生を語る愛着のある家具や物を持ってきてもらっています。
しかし、今日〈いずみこんこん わくわく座〉に見て、実は私自身はあきらめていたのかなと、思ってしまいました。

高齢者の方は、まだその先、もう一歩先に向かうことができるのだと、その先につながることを引き出すこと、そこに向かうのが、高齢者との関わりではないかと知ったからです。
高齢者の方が、人生の中で実感してきたものが引き出されて、自ら、話し、他の人に伝え、歌い笑う。身体を使って表現した〈うんどう会:玉入れ〉の場面は、圧巻で感激してしまいました。

☆参加者の高齢者の感想
 何もないのに、こんなふうに〈うんどうかい〉ができるのですね。
 (みなさんの思いが、あるからできるのですよ。 byざん)

〈いずみこんこん わくわく座〉(高齢者対象表現活動プログラム)の中で、高齢者の方がたくさん持っている人生の実感を引き出すことで、その方自身が自分を語り始めてくれます。
その人が見えるから人はつながれる。
私たちも高齢者の方とつながれます。世代がつながれます。
人がつながれます。
だから、一緒に、その先にむかえるのです。

高齢者対象表現活動プログラムを知っていただくために、講座や施設での「いずみこんこん わくわく座」の実践先を募っております。
諸条件については、今、ご相談に応じられますので、声をかけていただければ。

追:前回北島の次が私とは・・・・全く忘れており、誰よ〜こんなに間空けて書かないのは・・・と、文句さえ言っておりました。(恥じ入っております)

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