NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
アフタフ・バーバンとは? プログラム スタッフ紹介 お知らせ スケジュール 出版物/音楽 バーバンNOW 部ログ 掲示板
バックナンバー
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
2008年6月5日(木)

第147号『まちをあそぶ〜滝野川大作戦〜 どんな宝物が見つかるか!?』(清水洋幸)

5月の下旬、東京は北区の滝野川地域で、子育てや地域づくりの活動をしている滝野川玉手箱(主催者)とバーバンとの継続的な取り組みが始まりました。
活動の名前は、題して、「まちをあそぶ〜滝野川大作戦〜」。
滝野川玉手箱が拠点をかまえている北区きつね塚商店街を中心に活動を展開していきます。
「忍者参上!滝野川をあそぶ」という忍者のイメージをかりてまちをあそぶワークショップを3回、「地域にあそび心の輪を広げよう」という大人対象のワークショップを2回、そして、最後にたくさんの参加者を募り、「黒マント団参上!忍者まちをあそぶ」のまちあそび公演を行う予定です。

先日は、その第1回目。ワークショップ「忍者参上!滝野川をあそぶ その壱」でした。子どもたちは、10数名。大人も同様に10数名。大人は、地域から様々な立場の方の参加があり、玉手箱の方、親御さん、商店街の方、北区社協の方、いろいろなつながりで様々な地域の方が参加してくれました。世代も20代から60代まで各世代がいて、そして男性の参加も多かったのです。
下町という地域性、そして、集まった場所が、昔ながらの町の集会所ということもあり、子どもたちといろいろな大人達の集まった様子は、地域のお祭りのようでした。

子どもたちは、集会所に来て、いろいろな人がいることがなんだか嬉しそうでした。いつもと違う特別な雰囲気。自分も子どもの頃を思い出すと、いつもと違うお祭りの雰囲気、ハレの日というのでしょうか、大人の様子を含めて全体的に何か楽しい雰囲気を感じたものです。
今回の子どもたちも、仲間と一緒に、そして、なんだか楽しそうな顔をしている大人達に囲まれて、少し興奮気味。
そんなこともあり、最初のあそびの方は、子どもたちの心の振り子がふれすぎて、あそびに集中しているというよりは、興奮・熱狂状態。どうなるんだろうか!?と思っていましたが、チームを作り、そのチームで大人と子どもが共に体を使い、知恵を出し合い、修行を成し遂げていく過程で、徐々にチームとしての結束やあそびに向かうベクトルやエネルギーが合ってきました。

そして、いよいよまちへ!
今回のまちでの修行は、商店街の中での一文字宝探し修行。チームに手がかりとしてひらがな一文字が渡されます。そして、一軒のお店を決めそのお店から、その文字がつくものを宝として5つ見つけてくるという修行です。しかも、その商店街には、黒い忍者、つまり、自分が黒の風呂敷を頭に黒頭巾にして巻いて黒忍者になっている時があり、その忍者には決して気づかれないように修行しなければならないのです。

自分はみんなよりも先に商店街に出て、黒い風呂敷を頭に被り、チームがくるのを待ち構えていました。
ところが、なかなかチームがまちに出てきません。部屋の中で、どうしたら気づかれないように修行できるのか?あるいは、この文字だったらどのお店に行くか?ということをチームの子どもと大人で作戦会議をしているのです。
その間、自分は、商店街にひとり。商店街を歩く人お店の方々から奇異の目で見られ、その度に、この取り組みの趣旨を話し、チラシも商店街に張ってあったので、そのことが分かると周りの皆さんも安心して笑みがこぼれて、お店の方は、自分と同じように子ども達や大人が来るのを楽しみに待ちます。

チームがまちに出てくると、お店の方が「来ましたよ!」と教えてくれて、自分は黒忍者として動き始めます。黒忍者はひとりでやっているのですが、商店街の方とのそんな時間があると商店街の方が心強い仲間に思えます。

チームは、それぞれの動きでお店に近づいてきます。自分が商店街にでると、蜘蛛の子を散らしたようにさっと姿が見えなくなります。そんな様子を商店街の方は楽しそうに見ています。
あるチームがお店に入るのを見つけました。その店に自分が近づいたら、どうなるんだろう!?と思い、その店に近づいていきました。お店の中では、宝を探していたようでしたが、黒忍者が近づいてきていることにも気づき、みんながあわて始めました。すると一人の男の子が、お店の人に変身して、「へい、いらっしゃい!いらっしゃ〜い!!」とごまかしたのです。自分は、笑いをこらえながら黒忍者として「ここには忍者はいないようだ!」と答え、一度立ち去りました。そして、もう一度近づいてみると、お店の人が5〜6人に増え、みんなで「へい!いらっしゃ〜い!!」と声を出していました。自分は、近づき、「この辺りで、忍者は見ませんでしたか?」と聞くと、そのお店の人に変身している子どもが、「あっちに行きましたよ!」と忍者が誰もいない遠くの方を指差し、自分もそれを受け「ありがとうございます!」といい、忍者のいない方に走ることになってしまいました。
子ども達のそのごまかす様子を受け、大人の忍者では、ティッシュ配りの人に変身している人もいました。
そんな忍者と黒忍者の遭遇を楽しみ合いながら、それぞれ宝を見つけてきました。

「い」の文字を持っていたチームは、食料品や雑貨が売っている小売店に入り、「イス」「板チョコ」「イカの塩辛」「イカそーめん」…いろいろなものを見つけてきました。そして、最後に、そのチームの大人が自分を指差し「いい男!」
一同ズコっ!と転んでしまいたくなるような雰囲気になり、みんなで笑い合いました。

この「まちをあそぶ〜滝野川大作戦〜」の取組みは、継続の取組みではありますが、たくさんの回数ができるわけではありません。でも、たくさんの関わりが生まれる拠点であると思います。そして、その関わりの中で、人と人、人と商店街・まち・地域の間に、たくさんのおもしろさや楽しさが広がっていく時間なのです。その時間は宝物と言ってもいいでしょう。
僕は、こういった活動をしていて、自分は幸せだなぁとよく思います。なぜなら、いつも、たくさんの宝物に出会えるからです。いろいろな地域に楽しさやおもしろさを思い出す場所があり、いろいろな地域にまた会いたい、出会うと嬉しくなる、そんな人々がいてくれるからです。そのことは、人にとってものすごい支えであり、財産です。

この「まちをあそぶ〜滝野川大作戦〜」が、地域の人にとってお互いが嬉しくなる地域や人の関係を築いて、豊かな地域づくりを推し進めるひとつの力になれればと思います。これから、滝野川の地で、人や地域にどんなおもしろさや楽しさがあるのか?人と人の間、人と地域の間にどんなおもしろさや楽しさが生まれるのか?さぁ、この大作戦でどんな宝物に出会えるのか??
楽しみです☆

一覧へ戻る ページトップへ
| このサイトについて | サイトマップ | お問い合わせ |
Copyright (c) Afutafu-barban All Rights Reserved.