NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2008年7月3日(木)

第149号『響関者IN島根
〜惹かれるようにして出会い、互いに刺激しあい、影響を及ぼし、一つの方向を見つめた高齢者対象表現活動講座の取り組み〜』(千葉知江子)

高齢者対象表現活動プログラム「いずみこんこんわーく」「いずみこんこん わくわく座」の活動は参加する高齢者の中から意欲という生きる力を引き出していきたいという思いで展開されています。

◆更にその先へ!
そして、今「いずみこんこんわーく」「いずみこんこん わくわく座」の活動は、高齢者だけに向けられたものではなく、次世代と「関わる」「つながる」という視点を持ち、そのプログラムの模索と、その接点は何かを探りつつ、行われています。

高齢者の中から湧き出た力が、次につながる世代に向けて作用して欲しいとの思いから、「いずみこんこんわーく」には、参加者としての高齢者だけでなく、その人たちに関わるいろいろな立場の人にも一緒に入ってもらっています。

参加している高齢者の方々の中におもしろさを見出し、こんなふうな歳のとり方をしていくのもいいのかなと、感じることはとても素敵なことです。

色々な世代の人がそんな高齢者の方々に接するチャンスがたくさんあることが、世代とつながる力になっていることは、実践の中で重々感じてはいるのですが・・・。

◆とは言いつつも・・・
「いずみこんこんわーく」「いずみこんこん わくわく座」その場のメインは高齢者。次世代の人は立ち会っている感じ。
となると、「つながる」意味がいまひとつ落ちてこなくて・・・、ただその場に居ることがつながるというのは、あまりにも観念的にしか言えていないのではないか・・・。
私たちの悩みどころでした。悩みは深いものでした。

悩みは、その悩みに真正面にガーッと向かうのもいいのですが、下手すると、にっちもさっちも動きが取れなくなってしまいます。
高齢者の方々の中から、その人自身の力を引き出すことのプログラムの練磨はされていくのですが、それだけでいいのか?つながるとは?次世代とは?考えれば考えるほど・・・

◆と・・・・そのとき!!
惹かれるようにして出会い、互いに刺激しあい、影響を及ぼし、一つの方向を見つめた取り組み〜が、目の前に現れました!!

この話は、思い返せば、今年の1月。
島根県の「ほっと・すぺーす21」が浜田で、たった1回だったのですが、祖父母世代向け講座として、「いずみこんこんわーく」を企画してくれたのです。

そこには、ほっと・すぺーす21のスタッフだけでなく、雲南市の社会福祉協議会の若いスタッフ男女2人も参加してきてくれていました。

このメンバーが、なんと半年後には、再び島根で「いずみこんこんわーく」を巡回講座として実施してしまうのです。
まさか・・・本当に・・・・やるの?なんて気持ちもありましたが。
しっかり、6月23日から4日間4地域で、連続6回を設定してくれました!

今回の実施に当たって、驚いたのは、私たちがこの高齢者対象表現活動プログラムの次世代とつながることを実体化できずに四苦八苦していたのに、明確に端的に、何の迷いもなく、しっかりと、自信を持って、わかりやすく・・・何で今!アフタフ・バーバンの「いずみこんこんわーく・いずみこんこん わくわく座」なのか!語っていたのです。

◆ほっと・すぺーす21の講座案内のチラシから引用します
―なぜ、「人とかかわる楽しさを体感する講座」を?―
・・・略・・・
「子ども」向けの講座・子育て世代向けの講座と共に、今年度特に力を入れているのが、祖父母世代のための講座です。
地域での見守り隊や居場所作りの支援などで子どもたちとのかかわり、また近所の子どもたちとの接することがたくさんあるように感じます。
講座を通して人と関わることのおもしろさ、そして自分らしく表現する楽しさを体験することで、周りの子どもたちとも同じように生き生きと接するようになれたらいいな、子ども時代を思い出してもらうことで、「今の子どももおんなじだが(※島根のニュアンス)・・・」と子どもたちへの温かい「まなざし」を今以上持ってもらえたらいいな、と思います。地域の活力は、なにげない会話から、笑顔から・・・、そしてその力の源は昔子どもだった皆さんなのです。

どうぞおもいっきり楽しんで、笑って、地域にかえってからも、笑顔でお過ごしください。子どもが通ったら「おかえり」と明るく声をかけてやってください。
みなさんのような「おとな」(※高齢者)がいることは、きっと子どもたちの「誇り」になり、子どもの笑顔と元気になって返ってくると私たちはおもっています。」
※千葉注

◆ねっ!素敵な文章=思いですよね。
そうか!そうか!高齢者自身が生きる力を漲らせていること自体で、しっかりと次の世代に思いを伝えているし、子どもたちの「誇り」になる〜ということで、しっかり世代はつながっている、そういうことなんだ!
だから、わたしたちは、高齢者対象表現活動プログラムをやっているし、やることが「更にその先!」「次世代につながる」こと!
心に、ストーンと落ちました。

その気持ちを持って迎えた6月23日。
そして24,25,26日の「いずみこんこんわーく」「いずみこんこん わくわく座」
初日から、千葉のプライベートハプニングで、皆さんに多大なる心配とお世話をおかけしましたが、気持ちはとても楽で、毎日やるのが楽しみ!楽しみ!の6回でした。

◆「なんだろうね〜、これは・・・」
いずみこんこんわーくが終わってから、まとめ会を開いたときの、ほっと・すぺーす21のスタッフから、ため息?のように出た言葉です。
そして続いた言葉が、「歳をとることが、なんて素敵なことだと思った。」

・・・で、いろいろな世代の感想も紹介します。

・参加してもらう高齢者の方が、人と関わり、その中で生き生き自分らしさを発揮する体感を!と目指して開催したが、こんなにも参加者の表情が変わり、思い出した!と言って、それを演る(表現している)ことが、こんなにも元気なことなのか。

・子どもの頃は稲刈りは手伝いで楽しいものではなかったと思うが、得意なことを演ることで(※生活実感あること)、おもしろくない体験も、おもしろいと、感じなおす体験なんだと思った

・気持ちが解き放たれていく様を見、元気を見たようです。

・ある男性が(日常と)全然違う、変わっていくのが良く分かった。
やらされるのではなく、自分がやりたくなるということなんだ。
この男性は、終始ウイットに富み、皆から笑いを引き出していましたね。

・マジックにかかったような楽しさがいっぱい
とてもいい時間だった

・できない、できないと言っているのに、体が覚えていたことが(引き出されて)やれた女性。自分の中からもでるし、みんなの中からもどんどん。情景までもでてきた

・いつも徘徊される方が、あれだけじっとしていられるのは物凄く珍しい状況なんですよ

・予防介護ですね。顔が生き生きとしてきたことが一番

・新品の服で目イッパイおしゃれをしてきた〜という意欲はいいよね。

◆「何度でもいってしまうけど、この人たちを見ていると、歳をとることが素敵だと思うの!」byほっと・すぺーす21のSさん
この一連の講座で出会った高齢者の皆さんが、自分の人生をおもしろがったり、今を大笑いするほど楽しんでいる様子には、圧倒されるほどの力がありました。
そして、実感ある体験を表現してくれた中に、人と付き合うことは楽しいよ、おもしろいよ、いいもんだよ、とのメッセージが詰まっていました。
だから、歳をとるのは・・・・と思えたのでしょう。

◆歳をとるのが素敵だと思える高齢者との出会いを〈いずみこんこんわーく・いずみこんこん わくわく座〉が引き出したのは、驚きだと島根の皆さん。

いえいえ・・・
この高齢者対象表現活動プログラムをやっていく意味を端的に語ってくれ、私たちを後押ししてくれたのは、皆さんIN島根です。

イエイエ・・・
私たちこそ、実際やってみて分かったことや、やったからこそ、自分たちの取り組みの意味をしっかり、高齢者はじめみなさんに語れましたよ。

いえいえ・・・
半年前の思いを、よくぞ、これほどまで膨らまし、私たちを呼んでくれました〉

イエイエ・・・のエール交換続く
これが響関かな。
互いに影響しあい、作用しあい、更なる地平へと、共に手を携えていきましょう。

ありがとうございました。
これからも、響関者でいたいですね。

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