NPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン
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2016年2月2日(火)

第272号『「今」を「これからを」真剣に考える高齢者に出会い、共に考える
――高齢者の方とのワークショップ「いずみこんこんワークショップ」の今――』(金子ざん)

東京は台東区でシニアライフセミナーが始まりました。この講座は、台東区の社会教育館主催で、55歳以上の方を対象にしたもの(講師は、千葉知江子と金子ざん)です。区内の社教館を巡り、今年で6年目になります。私たちの担当は『心』。

全8回のうちの第2回目のテーマは「いたずら心」。からだを動かし、自己紹介の後は、チームに分かれて、「大判小判がざっくざく!」。ふだん出来ない時代劇に出てくる悪徳商人になって小判(折り紙)をジャンケン勝負で沢山もうけ、最後に大笑いするのは誰だ?というあそびです。
そこでまずは、チーム名(屋号)を決めてもらいます。「オレオレ屋」「黒金屋金兵衛」「欲張り屋」・・・・・・なんとも豪傑な名前が並びます。作戦会議よろしく対戦が始まります。「オレは黒金屋だ!」「あたしは、欲張り屋じゃ!」「じゃんけんぽい!」低音の怒号が鳴り響き、やり取りに一喜一憂します。その姿は、なんとも健気でかわいらしい大きな子ども。そんな中、気の優しい男性お二人は、すぐに小判を取られてしまって、ションボリ。こんな単純なことに、こんなに夢中になっているのです。あそびの力と共に、それを面白がる、シニアの方々のおおらかさがありました。一番お金をもうけた大店(オオダナ)に向かって、「おぬしも悪じゃのお!」というくだりは圧巻です。会場は冬だというのに、ポッポと湯気が立つような熱気に包まれました。

ここで、しばし休憩。

次は、『セピア色劇場』。チームで、子どもの頃にやった「いたずら」を相談し、その中の誰かのいたずらを演じて発表し、誰がやったいたずらかを当ててもらうというあそび。この相談が、実に興味深いのです。
「私は、小さい頃は、いたずらなんてしたことなかったわ」といっていた、女性が、それぞれの思い出を聞くうちに、「ああ、そういえば・・・お友だちの背中に、『バーカ』って書いて貼ったわ、やったやった」と思い出したり、別の女性が、しんみりと 「これは、いたずらとは言えないけれど、弟の食べ物をこっそり取ったことあるのよ。・・・当時はみんな貧しかったでしょ。それに、男の子が大事にされたの。だから、弟が生まれたら、家族が弟ばっかり大事にして、私のことはほったらかし。(配られる)食べ物もなぜか弟の方が多かった。で、弟には気づかれないように、そっと弟の分をちょっとだけ頂いたのよ。・・・・・・でも、これは、いたずらではないわね。」
話していくうちに思い出したり、そうせざるを得なかった世の中のことや家族自分自身のことが、ふっと出てきたり、・・・そこに、メンバーが何にもいわずだけれど、思いを寄せていく瞬間がありました。
結局そのチームは、落とし穴を作って、男の子を落ッこどすというものに落ち着きましたが、そこに至る過程で、時代・生きてきた道・人生を考えることになりました。
最初の頃は、「楽しく」「自分を楽に出せる」というところから始まったこの講座ですが、次第に、「人とつながる」「自分らしさとは何か」「自分の生きてきた道を再確認し、これからを見つめる」「地域の中で自分はどうあるべきか」そして「地域にいる子どもたちの未来を考える」というそんなワークに昇華していきました。

ワークでの感想です。
「ものは何にもなくても、こんなに遊べるんですね。そういえば、私たちの子どもの頃は、何もなかったけれど遊んでました」
「あそびの中で、これ以上やってはいけないという限界(いたずら)を知ってあそんでいましたね。今は限界が、意識できなくなっている」
「みなさんは、この時間の中でたくさん笑っています。『笑い』は人と人とをつなぎますね。『笑う門には福来る』と言うし、そんなことをこの講座は教えてくれます」

今までの『いずみこんこんワーク』は、ご自身のためのと思っていましたが、今は、地域に開き地域に生き、地域を考え、動かす、そんな開かれたものともに学び動くものに変化していっているように感じます。
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